第92回
大学入試
書類審査
作題
大学入試に対する生成AIの影響について、現時点における状況は「怖れと期待」と表現することが適切であろう。初期はもっぱら書類審査や面接といった選抜方法の一部において、従来にない新たな「不正行為」にどう対処するかといった観点の議論が主流であった。現在は「怖れ」とともに自動作題などへの「期待」など、生成AIを積極的に活用する目的の議論が活発になってきた。しかし、デジタル技術と日本の大学入試の現場の双方に精通した人材は乏しく、有意義な議論となっているのか疑問もある。本講演は日本の大学入試に関わる研究者の立場から,極めて振れ幅の大きな議論の一端について,私見に基づく紹介を試みる。