第72回
オンライン授業
サポート体制
2020年春、各大学は急きょオンライン授業の導入に踏み切りました。多くの人には未知の世界でしたが、教職員は知恵を出し合い、NIIのサイバーシンポは全国の先進例や失敗例を共有。各地で試行錯誤が繰り返された結果、教育改革の加速を期待させる取り組みも見られるようになりました。ところが、コロナ禍が落ち着くと、大半の授業は対面に逆戻り。昨年秋には大学設置基準が改正されるなど、オンライン授業をより活用しやすくなりましたが、反応はいま一つでした。オンライン授業や生成AIの活用をめぐる現状を、朝日新聞と河合塾の共同調査「ひらく 日本の大学」の結果などから概観すると、今の大学がとても「もったいない」ことをしていることがわかります。