第70回

中級プログラマによる生成AIの活用事例紹介

伊東 栄典 九州大学情報基盤研究開発センター 准教授

講演概要

ツール・環境

ChatGPTの登場以降,様々な場面での生成AIの利用が進んでいる。本講演では,プログラミングにおける生成AIの活用事例を紹介する。プログラミングの作業難易度を,簡単な初級の課題(タスク),少し専門的な中級の課題,専門知識を必要とする上級の課題に分ける。初級中級の課題は,生成AIに自然言語で依頼するだけで,大まかなプログラムを生成可能である。そのため初級中級の課題では生成AIによる大幅な作業時間短縮が可能である。一方専門知識が必要な上級の課題に対して,生成AIの効果は限定的である。利用者の知識不足から何を聞けばよいか分からないし,AI生成文の意味理解が困難である。結局,従来からの調査研究と同様に,利用者はAIを含む様々な資料やツールを用いての調査,試行錯誤,そして内容理解に進む必要がある。本講演では,具体的事例を交えて上記の状況を紹介する。

講演映像

講演資料

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