第55回

電子ジャーナル問題の切り札の一つとしての「転換契約」

大隅 典子 東北大学 副学長・附属図書館長

講演概要

図書館

さまざまな課題

政策・著作権

"東北大学、東京工業大学、総合研究大学院大学、東京理科大学の4大学とWiley社は、2022年4月から2024年12月までの電子ジャーナル転換契約パイロットプロジェクトを開始した。これは、大手商業出版社との間における契約としては国内初となる。 大学が支払う電子ジャーナル購読料が年々増加する一方で、論文の著者がオープンアクセス化選択した場合に支払う料金(APC)の金額も増え続けている。転換契約とは、電子ジャーナル購読料をAPCに段階的に移行させることによりOA出版の拡大を目指す手段の一つである。 この契約に至る背景と経緯、契約の概要と今後の予定について報告する。"

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