第42回

九州大学共創学部 issue-based COIL(社会課題解決型COIL)の展開

岡本 正宏 九州大学総長特別顧問・名誉教授

講演概要

高等教育・人材育成

海外事例・国際交流

コロナ禍で学生の海外留学がまったく閉ざされたこの2年間によって、日本の大学は特に、国際社会で孤立化が進みかねない。大学間、部局間学生交流協定等を用いて、物理的移動を伴わない海外留学として、COIL(Collaborative Online International Learning)が世界各国の大学で行われている。多くのCOILプログラムは、専門性を主眼とするdiscipline-based COILであるが、学生同士のグループ学習(協働学習)に多くの時間を費やす、社会課題解決型のCOIL(Issue-based COIL)は、オンラインによる孤立感を軽減し、討論することで異文化理解を深めることが期待できる。九州大学共創学部は、2018年度に約50年 ぶりに創設された12番目の学部であり、社会課題をシステムとしてとらえ、異なる専門知識・技術をどのように組み合わせればその解決策を見出せるかの教育を行っている。本発表では、九州大学共創学部 が行っている Issue-based COILと今後の展開について概説する。

講演映像

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