第39回

大学生向けメンタルヘルス支援アプリ「Q-Mental APP」の開発と社会実装

梶谷 康介 九州大学キャンパスライフ・健康支援センター准教授

講演概要

サポート体制

学生の声

青年期は精神面で問題を抱えやすい時期であるが、自らの心の問題について、若者が医療機関に相談に来ることは少ない。我々はこの状況を改善するべく、若者にとって馴染み深いスマートフォンを用いた介入効果を検討するため、「スマートフォンアプリによる学生のメンタルヘルス向上に関する実証研究」を開始した。本研究では「学生目線のデザイン」を心がけ、試作アプリを大学生に使用していただき、ログデータ解析やアンケート調査に基づき、ブラッシュアップを繰り返した。実証研究においてアプリ使用前後で心理テストを実施したところ、アプリ使用群は非使用群に比べて精神健康度の評価尺度GHQ-12の改善度が有意に大きかった。 このアプリを社会実装するために、研究用アプリを改良し、製品版アプリ「Q-Mental APP」を2021年5月より配信した。発表当日は、開発からアプリ運用までの道のりと、アプリ運用後の反響について説明する。

講演映像

講演資料

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