第29回

医学部臨床実習における教授回診遠隔参加

関口 兼司 神戸大学大学院医学研究科脳神経内科学分野准教授

講演概要

医療・看護教育

脳神経内科学分野の臨床医学実習では、教授の神経学的診察手技を間近で見学する「教授回診」に同伴することが最重要であるが、コロナ禍では学生の病棟への出入りが制限されたため困難となった。学内への立ち入りが可能になってから、学内のビデオ会議システムを利用して回診風景を別室に配信し、視聴する形の実習を試みた。患者に学内で映像を共有する旨の同意を得てタブレット端末で撮影した風景を、学生は同時に別室で視聴した。別の教員が解説を加えた。通信の問題がいくつかあったが、おおむね学生の評価は好評で、伝統的に継続されてきたものの、限界が見えてきていた教授回診の新たなスタイルを見出すことができた。

講演映像

講演資料

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