第23回
コミュニケーション・合理的配慮
従来、聴覚障害学生の多くは、ノートテイクやパソコンノートテイクなどの支援を通して授業に参加していた。しかし、コロナ禍のオンライン授業では、こうした支援が継続できない状況が生じるなど、支援から分断された学生も少なくない。本学は、聴覚障害学生のための唯一の高等教育機関として、オンライン授業下であっても聴覚障害学生が効果的に参加できる授業の形を求めて試行錯誤してきた。本発表では、そうした経験から得られたノウハウのうち、一般の大学でも利用可能な手段として、 視覚的な情報を届ける為の工夫や遠隔地からの文字通訳を可能にする手法について報告する。