第21回
図書館
構内立入禁止による休館を余儀なくされた大学図書館では、電子資料へのアクセス環境やオンラインレファレンスを維持することに加え、図書・複写物の郵送サービスを立ち上げ、利用者のニーズに応えてきた。再開後、感染防止に細心の注意を払いながら段階的な機能回復に努めているが、この間の取り組みを振り返ると、やれていなかったことをやるきっかけになった、変化させていくべきことが加速されたという側面もある。早稲田大学図書館の事例を紹介しながら、コロナに気圧されるばかりでなく、図書館におけるDXが進む可能性に触れてみたい。