第15回
さまざまな授業
ツール・環境
九州工業大学工学部では第2Q, 3Q, 4Qに渡って、1年生向けの物理学実験(必修科目)が開講される。コロナ禍の状況の中、対面式への根強い拘りがあり、その方向性がなかなか決まらない中、短い準備期間で教材を作成し、MoodleとZoomを併用したシステムで遠隔型を試行した。学生同士で協力して実験を進められるわけではないことから、大学教員から一方的な情報発信をする非同期型ではなく、学生が物理学に対して興味をいだくように「教員の生の声」を大切にし、「講義と実験の中間を意識したスタイル」を模索した。種々の問題についてお話ししながら、最後に、次のステップとして考えている姿についてお話をしたい。