第13回

新型コロナウイルスの感染拡大下での学生生活アンケートの調査結果

丸山 徹 九州大学キャンパスライフ・健康支援センター長・教授

講演概要

アンケート調査

学生の声

新型コロナウイルス感染症は大学生の生活や心身の健康へもさまざまな悪影響をおよぼしていることが懸念される。そこでその実態を調査し、これからの学生の健康支援に活かすために本学の学生を対象に学生生活のアンケート調査を行った。その結果、学生の生活リズムは概ね規則正しく、7, 8割の学生は睡眠時間が適切で起床時間のリズムを守り、週1回以上運動をしていた。しかし「気分の落ち込み」は全体の4割、「興味・喜びの減退」は2割、「孤独感や孤立感」は約4割の学生が自覚しており、「悩みがある」と答えた学生も全体の約4割で、その理由は「勉学上のこと」「将来の進路こと」「経済的なこと」が多かった。体調不良があると答えた学生も全体の約半分で、その内容は疲労感やイライラ感、睡眠障害などメンタルヘルスと関連した内容が多かった。大学生活に満足している学生の割合は全体の半分に達せず、昨年の8割から大きく減少した。以上のように新型コロナウイルス感染症は学生生活にも深刻な影響を及ぼしている実態が明らかとなった。またこれらの結果は今後の健康支援に活かす必要がある。

講演映像

講演資料

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