第11回
コミュニケーション・合理的配慮
遠隔授業において聴覚障害者は,教師の口の動きを読むことが難しい,仲間の助けが得られないなど,授業の理解が難しくなる.また,遠隔授業では学生の集中力が持続しないため,授業の途中でグループ討議を取りいれることも多いが,聴覚障害者が討議に参加することは難しい.本講演では,遠隔授業において無料のITツールを活用することにより,聴覚障害者の授業理解を助け,グループ討議への参画を可能にする方法を解説する.さらに,この方法を応用することで,国際PBLなど多国籍チームでの多言語間コミュニケーション支援や,議事録作成,講演やテレビなどでの多言語同時通訳などにも応用できることを解説する.