第11回
医療・看護教育
さまざまな授業
医療や介護領域における理学療法士の職能的専門性は、対象者に対して、低下した日常生活活動(ADL; activities of daily living)の水準の改善を可能とする推論を構築し、具体性を伴う方法論によって介入を行うものである。従って理学療法士養成のカリキュラムでは、最終学年において臨床実習を通じて臨床推論の経験をする機会が設定されている。この度のCOVID-19対応により病院で臨床実習の実施が困難となったため、当学科では理学療法分野における推論構築に関する手法の修得を目的とした演習を、遠隔授業により実施した。今回は、教育コンテンツの作成や双方向型の介入など、遠隔授業での演習にあたり工夫したいくつかの取り組みについて発表する。